ちじょう池上
小娃撐小艇
偸採白蓮迴
不解蔵蹤跡
浮萍一道開
偸採白蓮迴
不解蔵蹤跡
浮萍一道開
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
小娃 小艇を撐さし
偸みて白蓮を採りて迴る
蹤跡を蔵すを解せず
浮萍 一道開く
現代語訳
小さな子が小舟に棹さして、こっそり白い蓮を摘んで戻ってくる。跡を隠すことを知らないので、浮草の上に一筋の道がぽっかり開いている。
原文と書き下し文の対照
小娃撐小艇 ― 小娃 小艇を撐さし
偸採白蓮迴 ― 偸みて白蓮を採りて迴る
不解蔵蹤跡 ― 蹤跡を蔵すを解せず
浮萍一道開 ― 浮萍 一道開く
鑑賞
小さな子が小舟に棹さして、こっそり白い蓮を摘んで戻ってくる。読み終えても、いたずらの跡まで、まっすぐで愛らしいという感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「浮萍一道開」。いたずらの跡まで、まっすぐで愛らしい。
語句
- 小娃
- 「小娃」——詩の情景を支える語
- 蹤跡
- 「蹤跡」——詩の情景を支える語
作者
白居易の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
白居易(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。