ゆきにおうてふようざんのしゅじんにとまる逢雪宿芙蓉山主人
日暮蒼山遠
天寒白屋貧
柴門聞犬吠
風雪夜帰人
天寒白屋貧
柴門聞犬吠
風雪夜帰人
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
日暮れて蒼山遠く
天寒くして白屋貧し
柴門に犬の吠ゆるを聞く
風雪 夜帰る人
現代語訳
日が暮れて青い山は遠く、空は冷えこみ、白い茅葺きの家はつましい。柴の門に犬の吠える声がして、吹雪の夜、誰かが帰ってきたらしい。
原文と書き下し文の対照
日暮蒼山遠 ― 日暮れて蒼山遠く
天寒白屋貧 ― 天寒くして白屋貧し
柴門聞犬吠 ― 柴門に犬の吠ゆるを聞く
風雪夜帰人 ― 風雪 夜帰る人
鑑賞
日暮れの蒼い山、寒さのなかの粗末な茅屋。柴の門で犬が吠え、吹雪の夜に人が帰ってくる——たった二十字に、旅のわびしさと人のぬくもりが同時に浮かびます。
日本で親しまれる理由
「風雪夜帰人」。吹雪の夜、誰かが帰ってきたらしい
語句
- 蒼山
- 青く深い山並み
- 白屋
- 茅で屋根を葺いた質素な家
- 柴門
- 柴で作った簡素な門
- 夜帰人
- 夜、家路につく人(主人とも旅人とも読める)
作者
劉長卿の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
劉長卿は五言に優れ「五言長城」と呼ばれた。雪の夜に山中の人家へ宿を求めたときの作。