いんしゅ飲酒
採菊東籬下
悠然見南山
山気日夕佳
飛鳥相与還
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
菊を採る 東籬の下
悠然として南山を見る
山気 日夕に佳く
飛鳥 相与に還る
現代語訳
東の垣根のもとで菊を摘み、ゆったりと南の山を眺める。山の気配は夕暮れにひときわ美しく、鳥たちが連れだってねぐらへ帰っていく。
原文と書き下し文の対照
採菊東籬下 ― 菊を採る 東籬の下
悠然見南山 ― 悠然として南山を見る
山気日夕佳 ― 山気 日夕に佳く
飛鳥相与還 ― 飛鳥 相与に還る
鑑賞
菊を東の籬の下で摘み、ふと南山が見える。山の気は夕暮れに美しく、飛鳥が連れだって帰る。このなかに真意がある——言葉にしようとして、忘れてしまう。
日本で親しまれる理由
「採菊東籬下、悠然見南山」。東の籬で菊を摘み、悠然と南山を見る
語句
- 東籬
- 東のまがき。菊畑のイメージ
- 南山
- 廬山ともいう。眼前の山
- 真意
- 自然と一体になった真の意味
作者
陶淵明の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
陶淵明「飲酒」其五。帰隠後の心境を示す代表句。