きんるのころも金縷衣
勧君莫惜金縷衣
勧君惜取少年時
花開堪折直須折
莫待無花空折枝
勧君惜取少年時
花開堪折直須折
莫待無花空折枝
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
君に勧む 惜しむ莫かれ 金縷の衣
君に勧む 惜しみ取れ 少年の時
花開きて折るに堪へなば直ちに須らく折るべし
花無きを待ちて空しく枝を折る莫かれ
現代語訳
金糸の衣など惜しむな。惜しむべきは若い時だ。花が咲いて折りごろなら、迷わず折りなさい。散ってから空しく枝だけ折ることのないように。
原文と書き下し文の対照
勧君莫惜金縷衣 ― 君に勧む 惜しむ莫かれ 金縷の衣
勧君惜取少年時 ― 君に勧む 惜しみ取れ 少年の時
花開堪折直須折 ― 花開きて折るに堪へなば直ちに須らく折るべし
莫待無花空折枝 ― 花無きを待ちて空しく枝を折る莫かれ
鑑賞
金糸の衣より若い時を惜しめ、と歌う。花は折れるうちに折れ——散ってから枝だけを折っても空しい。時を逃すな、という声が、今もまっすぐ届きます。
日本で親しまれる理由
「花開堪折直須折」。咲いている今を、迷わず折ろう
語句
- 金縷衣
- 金糸で織った華やかな衣。栄達の象徴とも
- 少年時
- 若い盛り。人生の花の季節
- 堪折
- 折るに値する、折る時機である
作者
杜秋娘の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜秋娘の作とされる唐の歌詩。若い日を惜しむ定番として広く愛誦される。