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りっしゅんぐせい立春偶成

張栻|南宋|七言絶句

律回歳晩氷霜少
春到人間草木知
便覚眼前生意満
東風吹水緑参差
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

律回りて歳晩 氷霜少なく

春 人間じんかんに到りて草木知る

便ち覚ゆ 眼前に生意満つるを

東風 水を吹いて緑参差しんしたり

現代語訳

暦がめぐり、年の暮れには氷も霜も少なくなった。春が人の世に来たことを草木が知っている。目の前に命の気配が満ちてくるのを感じる。春風が水面を吹き、緑のさざ波がゆれる。

原文と書き下し文の対照

律回歳晩氷霜少 ― 律回りて歳晩 氷霜少なく
春到人間草木知 ― 春 人間に到りて草木知る
便覚眼前生意満 ― 便ち覚ゆ 眼前に生意満つるを
東風吹水緑参差 ― 東風 水を吹いて緑参差たり

鑑賞

暦がめぐり、年の暮れには氷も霜も少なくなった。その気配が、短く残ります。

日本で親しまれる理由

「東風吹水緑参差」。春が来たことを、草木はちゃんと知っている。

語句

人間
「人間」——詩の情景を支える語
緑参差
「緑参差」——詩の情景を支える語

作者

張栻の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

張栻(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

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