こいんせんせいのへきにしょす書湖陰先生壁
茅簷長掃浄無苔
花木成畦手自栽
一水護田将緑繞
両山排闥送青来
花木成畦手自栽
一水護田将緑繞
両山排闥送青来
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
茅簷 長に掃ひて浄くして苔無し
花木 畦を成して手自ら栽う
一水 田を護りて緑を将て繞り
両山 闥を排して青を送り来たる
現代語訳
茅葺きの軒先はいつも掃かれて苔ひとつない。花や木は畝をなし、主人が手ずから植えたもの。一筋の川が田を守るように緑をめぐらし、二つの山が戸を押しあけて青さを送りこんでくる。
原文と書き下し文の対照
茅簷長掃浄無苔 ― 茅簷 長に掃ひて浄くして苔無し
花木成畦手自栽 ― 花木 畦を成して手自ら栽う
一水護田将緑繞 ― 一水 田を護りて緑を将て繞り
両山排闥送青来 ― 両山 闥を排して青を送り来たる
鑑賞
茅葺きの軒先はいつも掃かれて苔ひとつない。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「両山排闥送青来」。山が戸をあけて、青を届けてくれる。
語句
- 茅簷
- 「茅簷」——詩の情景を支える語
- 手自
- 「手自」——詩の情景を支える語
作者
王安石の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王安石(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。