ぜっく絶句
遅日江山麗
春風花草香
泥融飛燕子
沙暖睡鴛鴦
春風花草香
泥融飛燕子
沙暖睡鴛鴦
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
遅日 江山麗しく
春風 花草香し
泥融けて燕子飛び
沙暖かにして鴛鴦睡る
現代語訳
日の長い春、川も山もうるわしい。春風に花も草もかぐわしい。ぬかるみがとけて燕が飛びかい、暖かい砂の上で鴛鴦がまどろむ。
原文と書き下し文の対照
遅日江山麗 ― 遅日 江山麗しく
春風花草香 ― 春風 花草香し
泥融飛燕子 ― 泥融けて燕子飛び
沙暖睡鴛鴦 ― 沙暖かにして鴛鴦睡る
鑑賞
日の長い春、川も山もうるわしい。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「沙暖睡鴛鴦」。日は長く、山河うるわしく、花草香る。
語句
- 花草香
- 「花草香」——詩の情景を支える語
- 遅日
- 「遅日」——詩の情景を支える語
- 江山
- 「江山」——詩の情景を支える語
作者
杜甫の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
杜甫(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。