もうこうねんにおくる贈孟浩然
吾愛孟夫子
風流天下聞
高山安可仰
徒此揖清芬
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
吾は愛す 孟夫子
風流 天下に聞こゆ
高山 安くんぞ仰ぐべけんや
徒此に清芬に揖す
現代語訳
わたしは孟先生が大好きだ。その風流は天下に知れわたっている。高い山のような人をどうして仰ぎきれよう。ただここで、その清らかな香りにお辞儀するばかりだ。
原文と書き下し文の対照
吾愛孟夫子 ― 吾は愛す 孟夫子
風流天下聞 ― 風流 天下に聞こゆ
高山安可仰 ― 高山 安くんぞ仰ぐべけんや
徒此揖清芬 ― 徒此に清芬に揖す
鑑賞
私は孟夫子を愛する——風流、天下に聞こゆ。紅顔のころから冠冕を捨て、白首になって松雲に臥す。酔っては月に狂い、花の間で聖を売ることを忘れた、と李白は友を讃えます。
日本で親しまれる理由
「紅顔棄軒冕、白首臥松雲」
語句
- 孟夫子
- 孟浩然への敬称
- 軒冕
- 官位・栄達の象徴
- 松雲
- 松と雲。隠逸の境地
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李白が先輩詩人・孟浩然を讃えた五律。