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りゅうけいぶんにおくる贈劉景文

蘇軾|北宋|七言絶句

荷尽已無擎雨蓋
菊残猶有傲霜枝
一年好景君須記
正是橙黄橘緑時
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

荷尽きて已に雨を擎ささぐる蓋無く

菊残そこなはれて猶ほ霜に傲おごる枝有り

一年の好景 君須らく記すべし

正に是れ橙とうは黄に橘は緑なる時

現代語訳

蓮は尽きて雨を受ける葉の傘もない。菊は残っても霜に傲る枝がある。一年でいちばんよい景色を覚えておけ——橙が黄ばみ、橘が緑の、いまこの時だ。

原文と書き下し文の対照

荷尽已無擎雨蓋 ― 荷尽きて已に雨を擎ぐる蓋無く
菊残猶有傲霜枝 ― 菊残はれて猶ほ霜に傲る枝有り
一年好景君須記 ― 一年の好景 君須らく記すべし
正是橙黄橘緑時 ― 正に是れ橙は黄に橘は緑なる時

鑑賞

蓮は尽きて雨を受ける葉の傘もない。日常の一コマが、そのまま詩になっています。

日本で親しまれる理由

「正是橙黄橘緑時」。一年でいちばんいい景色は、橙黄橘緑のいま。

語句

菊残
「菊残」——詩の情景を支える語
荷尽
「荷尽」——詩の情景を支える語
已無
「已無」——詩の情景を支える語

作者

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作られた背景

蘇軾(北宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

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