ちゅうしゅう中秋
皓魄当空宝鏡升
雲間仙籟寂無声
平分秋色一輪満
長伴雲衢千里明
※日本で一般に読まれている本文によります。長編のため、有名な部分を抜粋して掲載しています。
書き下し文
皓魄 空に当たりて宝鏡升る
雲間の仙籟 寂として声無し
秋色を平分して一輪満ち
長く雲衢に伴ひて千里明らかなり
現代語訳
白く輝く月が空に昇る、まるで宝の鏡のよう。雲間の天の音楽もひっそり静まる。秋をちょうど半分に分けて満月となり、空の道に寄りそって千里のかなたまで明るく照らす。
原文と書き下し文の対照
皓魄当空宝鏡升 ― 皓魄 空に当たりて宝鏡升る
雲間仙籟寂無声 ― 雲間の仙籟 寂として声無し
平分秋色一輪満 ― 秋色を平分して一輪満ち
長伴雲衢千里明 ― 長く雲衢に伴ひて千里明らかなり
鑑賞
白く輝く月が空に昇る、まるで宝の鏡のよう。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「長伴雲衢千里明」。秋のまんなかで、まんまるの月が昇る。
語句
- 皓魄
- 「皓魄」——詩の情景を支える語
- 宝鏡升
- 「宝鏡升」——詩の情景を支える語
- 仙籟
- 「仙籟」——詩の情景を支える語
作者
李朴の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李朴(北宋)の作より抄録。生日詩簽でも親しまれる一節。