えつじょし越女詞
耶渓採蓮女
見客棹歌迴
笑入荷花去
佯羞不出来
見客棹歌迴
笑入荷花去
佯羞不出来
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
耶渓 採蓮の女
客を見て棹歌して迴る
笑って荷花に入りて去り
佯り羞ぢて出で来たらず
現代語訳
若耶渓で蓮を摘む娘は、旅人を見ると舟歌をうたいながら引き返す。笑って蓮の花の中へ入っていき、恥ずかしがるふりをして出てこない。
原文と書き下し文の対照
耶渓採蓮女 ― 耶渓 採蓮の女
見客棹歌迴 ― 客を見て棹歌して迴る
笑入荷花去 ― 笑って荷花に入りて去り
佯羞不出来 ― 佯り羞ぢて出で来たらず
鑑賞
若耶渓で蓮を摘む娘は、旅人を見ると舟歌をうたいながら引き返す。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「佯羞不出来」。蓮の花かげで、笑い声がはじける。
語句
- 耶渓
- 「耶渓」——詩の情景を支える語
- 採蓮
- 「採蓮」——詩の情景を支える語
- 見客
- 「見客」——詩の情景を支える語
作者
李白の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
李白(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。