かんけいさ浣渓沙
軽汗微微透碧紈
明朝端午浴芳蘭
流香漲膩満晴川
彩線軽纏紅玉臂
小符斜掛緑雲鬟
佳人相見一千年
明朝端午浴芳蘭
流香漲膩満晴川
彩線軽纏紅玉臂
小符斜掛緑雲鬟
佳人相見一千年
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
軽汗 微微として碧紈に透る
明朝 端午 芳蘭に浴せん
流香 膩を漲らせて晴川に満つ
彩線 軽く纏ふ 紅玉の臂
小符 斜めに掛く 緑雲の鬟
佳人 相見ること一千年
現代語訳
うっすら汗が青い絹にしみる。明朝は端午、香りのよい蘭の湯に入ろう。流れる香りが晴れた川に満ちる。五色の糸を紅玉のような腕にそっと巻き、小さなお守りを黒髪にななめに掛ける。いとしい人よ、千年もこうして会えますように。
原文と書き下し文の対照
軽汗微微透碧紈 ― 軽汗 微微として碧紈に透る
明朝端午浴芳蘭 ― 明朝 端午 芳蘭に浴せん
流香漲膩満晴川 ― 流香 膩を漲らせて晴川に満つ
彩線軽纏紅玉臂 ― 彩線 軽く纏ふ 紅玉の臂
小符斜掛緑雲鬟 ― 小符 斜めに掛く 緑雲の鬟
佳人相見一千年 ― 佳人 相見ること一千年
鑑賞
うっすら汗が青い絹にしみる。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。
日本で親しまれる理由
「佳人相見一千年」。五色の糸を結んで、千年の健やかさを。
語句
- 碧紈
- 「碧紈」——詩の情景を支える語
- 軽汗
- 「軽汗」——詩の情景を支える語
- 微微
- 「微微」——詩の情景を支える語
作者
蘇軾の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
蘇軾(北宋)の詞。詞牌にのせて心情や情景を詠む。