せつばい そのに雪梅 其二
有梅無雪不精神
有雪無詩俗了人
日暮詩成天又雪
与梅併作十分春
有雪無詩俗了人
日暮詩成天又雪
与梅併作十分春
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
梅有りて雪無ければ精神ならず
雪有りて詩無ければ人を俗了す
日暮 詩成りて天又雪ふる
梅と併せて十分の春を作す
現代語訳
梅があっても雪がなければ生き生きしない。雪があっても詩がなければ人を俗っぽくしてしまう。夕暮れに詩ができあがると、空からまた雪が降ってきた。梅とあわせて、申し分のない春になった。
原文と書き下し文の対照
有梅無雪不精神 ― 梅有りて雪無ければ精神ならず
有雪無詩俗了人 ― 雪有りて詩無ければ人を俗了す
日暮詩成天又雪 ― 日暮 詩成りて天又雪ふる
与梅併作十分春 ― 梅と併せて十分の春を作す
鑑賞
梅があっても雪がなければ生き生きしない。日常の一コマが、そのまま詩になっています。
日本で親しまれる理由
「与梅併作十分春」。梅と雪と詩がそろって、満点の春。
語句
- 有梅
- 「有梅」——詩の情景を支える語
- 無雪
- 「無雪」——詩の情景を支える語
- 不精
- 「不精」——詩の情景を支える語
作者
盧梅坡の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
盧梅坡(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。