ホーム › 漢詩一覧 › 春雪

しゅんせつ春雪

韓愈|中唐|七言絶句

新年都未有芳華
二月初驚見草芽
白雪却嫌春色晩
故穿庭樹作飛花
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

新年 都すべて未だ芳華有らず

二月 初めて驚きて草芽を見る

白雪 却って春色の晩きを嫌ひ

故ことさらに庭樹を穿ちて飛花と作る

現代語訳

新年になってもまだ花ひとつない。二月になってようやく草の芽を見つけて驚いた。白い雪は春の訪れが遅いのをじれったく思い、わざわざ庭の木々をくぐって花びらのように舞う。

原文と書き下し文の対照

新年都未有芳華 ― 新年 都て未だ芳華有らず
二月初驚見草芽 ― 二月 初めて驚きて草芽を見る
白雪却嫌春色晩 ― 白雪 却って春色の晩きを嫌ひ
故穿庭樹作飛花 ― 故に庭樹を穿ちて飛花と作る

鑑賞

新年になってもまだ花ひとつない。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。

日本で親しまれる理由

「故穿庭樹作飛花」。春が待ちきれない雪が、花になって舞う。

語句

新年
「新年」——詩の情景を支える語
都未
「都未」——詩の情景を支える語
有芳
「有芳」——詩の情景を支える語

作者

韓愈の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

韓愈(中唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

あわせて読みたい