ホーム › 漢詩一覧 › 送柴侍御

さいじぎょうをおくる送柴侍御

王昌齢|盛唐|七言絶句

沅水通波接武岡
送君不覚有離傷
青山一道同雲雨
明月何曾是両郷
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

沅水げんすい 波を通じて武岡ぶこうに接す

君を送りて離傷有るを覚えず

青山一道 雲雨を同じくす

明月 何ぞ曽て是れ両郷ならん

現代語訳

沅水の波は君の行く武岡までつながっている。だから君を見送っても別れのつらさを感じない。青い山並みは一筋続いて同じ雲と雨をいただき、明るい月はどうして二つの土地で別々だろうか。

原文と書き下し文の対照

沅水通波接武岡 ― 沅水 波を通じて武岡に接す
送君不覚有離傷 ― 君を送りて離傷有るを覚えず
青山一道同雲雨 ― 青山一道 雲雨を同じくす
明月何曾是両郷 ― 明月 何ぞ曽て是れ両郷ならん

鑑賞

沅水の波は君の行く武岡までつながっている。景色の奥に、静かな心情が沈んでいます。

日本で親しまれる理由

「明月何曾是両郷」。同じ月を見ているかぎり、離れてはいない。

語句

沅水
「沅水」——詩の情景を支える語
武岡
「武岡」——詩の情景を支える語

作者

王昌齢の生涯と作品一覧は作者ページへ。

作られた背景

王昌齢(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

あわせて読みたい