さいれんきょく采蓮曲
荷葉羅裙一色裁
芙蓉向臉両辺開
乱入池中看不見
聞歌始覚有人来
芙蓉向臉両辺開
乱入池中看不見
聞歌始覚有人来
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
荷葉 羅裙 一色に裁ち
芙蓉 臉に向かひて両辺に開く
池中に乱入して看れども見えず
歌を聞いて始めて人の来たる有るを覚ゆ
現代語訳
蓮の葉と薄絹のスカートは同じ緑で裁ったよう、蓮の花が顔の両側に咲く。池に入りまじると見分けがつかず——歌声を聞いて、はじめて人がいるとわかる。
原文と書き下し文の対照
荷葉羅裙一色裁 ― 荷葉 羅裙 一色に裁ち
芙蓉向臉両辺開 ― 芙蓉 臉に向かひて両辺に開く
乱入池中看不見 ― 池中に乱入して看れども見えず
聞歌始覚有人来 ― 歌を聞いて始めて人の来たる有るを覚ゆ
鑑賞
蓮の葉と薄絹のスカートは同じ緑で裁ったよう、蓮の花が顔の両側に咲く。読み終えても、蓮の中にとけこむ、あなたの歌声という感触が残ります。
日本で親しまれる理由
「聞歌始覚有人来」。蓮の中にとけこむ、あなたの歌声。
語句
- 荷葉
- 「荷葉」——詩の情景を支える語
- 羅裙
- 「羅裙」——詩の情景を支える語
- 一色
- 「一色」——詩の情景を支える語
作者
王昌齢の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
王昌齢(盛唐)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。