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きゃくとやくす約客

趙師秀|南宋|七言絶句

黄梅時節家家雨
青草池塘処処蛙
有約不来過夜半
閑敲棋子落灯花
詩

※日本で一般に読まれている本文によります。

書き下し文

黄梅の時節 家家の雨

青草の池塘 処処の蛙

約有りて来たらず 夜半を過ぐ

閑に棋子を敲たたいて灯花を落とす

現代語訳

梅雨の季節、どの家にも雨が降り、草の茂る池のあちこちで蛙が鳴く。約束した友は夜半を過ぎても来ない。手持ちぶさたに碁石をとんとんたたくと、灯心の燃えさしが落ちた。

原文と書き下し文の対照

黄梅時節家家雨 ― 黄梅の時節 家家の雨
青草池塘処処蛙 ― 青草の池塘 処処の蛙
有約不来過夜半 ― 約有りて来たらず 夜半を過ぐ
閑敲棋子落灯花 ― 閑に棋子を敲いて灯花を落とす

鑑賞

梅雨の季節、どの家にも雨が降り、草の茂る池のあちこちで蛙が鳴く。読み終えても、梅雨の夜、碁石を手に、来る人を待つという感触が残ります。

日本で親しまれる理由

「閑敲棋子落灯花」。梅雨の夜、碁石を手に、来る人を待つ。

語句

黄梅
「黄梅」——詩の情景を支える語
時節
「時節」——詩の情景を支える語
家家
「家家」——詩の情景を支える語

作者

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作られた背景

趙師秀(南宋)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。

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