しょけん所見
牧童騎黄牛
歌声振林樾
意欲捕鳴蝉
忽然閉口立
歌声振林樾
意欲捕鳴蝉
忽然閉口立
詩
※日本で一般に読まれている本文によります。
書き下し文
牧童 黄牛に騎り
歌声 林樾を振るはす
意は鳴蝉を捕へんと欲し
忽然として口を閉ぢて立つ
現代語訳
牛飼いの子が黄色い牛に乗り、歌声が林の木陰に響きわたる。鳴いている蝉を捕まえようと思ったのか、急に口をつぐんで立ち止まった。
原文と書き下し文の対照
牧童騎黄牛 ― 牧童 黄牛に騎り
歌声振林樾 ― 歌声 林樾を振るはす
意欲捕鳴蝉 ― 意は鳴蝉を捕へんと欲し
忽然閉口立 ― 忽然として口を閉ぢて立つ
鑑賞
牛飼いの子が黄色い牛に乗り、歌声が林の木陰に響きわたる。その気配が、短く残ります。
日本で親しまれる理由
「忽然閉口立」。歌っていた子が、蝉に気づいて口を閉じる。
語句
- 林樾
- 「林樾」——詩の情景を支える語
- 牧童
- 「牧童」——詩の情景を支える語
- 騎黄
- 「騎黄」——詩の情景を支える語
作者
袁枚の生涯と作品一覧は作者ページへ。
作られた背景
袁枚(清)の作。情景と心情が短く結ばれた一首。